認知症の知識

認知症とは

 

認知症の症状

記憶障害を中心とした認知機能障害です。

 

いったん発達した知能が何らかの原因により

脳が破壊され、再び持続的に低下した状態です。

 

 

 

1 認知機能の障害

 

・記憶力が悪くなり新しい事が覚えられない(記銘力障害)

・以前の経験が思い出せない(健忘)

・計算が出来なくなる(計算障害)

・判断を間違う(判断障害)

 

 

 

2 器質性変化

 

CTなどの画像診断や顕微鏡など、目で見えるような病変があること。

 

例)アルツハイマー型認知症にある脳の萎縮や

脳血管性認知症に見られる脳出血の既往など。

 

 

 

3 慢性脳症候群

 

脳がゆっくりと破壊されていく状態

 

 

 

4 固定的・不可逆性

 

認知症は基本的に改善したり治癒することはありませんので、

症状が固定的もしくは元に戻らない不可逆性の状態ということになります。

 

少々難しい表現になりますが、認知症の分類になります。

興味がありましたら、ご覧ください。

 

 

 

《認知症の分類》

 

1 アルツハイマー型認知症

2 レビー小体型認知症

3 脳血管性認知症

4 前頭側頭型認知症(ピック病)

 

 

 

<アルツハイマー型認知症>

 

特徴:脳の神経細胞が変性・死滅し、脳が萎縮して認知症が生じてくる。

 

発症年代:40歳〜90歳までの間に発症し、75歳で10%、

85歳では25%前後がかかります。

 

 

初期:“忘れている事を忘れる”といった短期記憶障害。

時期としては2〜3年または5〜6年の経過をたどる。

 

 

中期:“買い物に行っても何を買うか忘れる”といった

瞬間的な事柄しかわからくなるが、

過去の記憶が比較的保たれるので現在と過去と混同する。

 

自分の生年月日は言えても現在の年齢はわからない。

尿、便の失禁・認知機能の低下からおこる。

 

時期としては2〜3年続く。

 

 

後期:脳の萎縮が進み、話が通じなくなります。

 

集中力が低下し、食事介助・歩行が不安定・姿勢も

前傾したり傾いたりしてくる。

結果寝たきりになり関節拘縮や嚥下障害を引き起こす。

 

 

☆早期発見が何より大切であるので、お一人で悩まず周りや専門の方に

ご相談ください。

 

 

 

<レビー小体型認知症>

 

特徴:レビー小体(変異型蛋白)が脳に蓄積して起こる認知症

 

発症年代:老年期(65歳)に発症

 

症状:パーキンソン様の症状

(歩行障害や動作緩慢、姿勢障害により転倒のリスク有り)

 

 

幻視や錯乱状態と呈したり、寝ぼけなどの睡眠障害、

変動する認知障害により会話も善し悪しで、

一貫した行動が取れなくなります。

 

 

 

<血管性認知症>

 

特徴:脳血管障害により脳が部分的にダメージを受け発症する認知症。

 

発症年代:60歳〜70歳にかけて、男性に多い。

 

症状:意欲の低下や自発性の低下が目立ちます。

 

 

不眠や不穏などの症状の変動が激しく、泣きっぽくなったりなど

感情の変動が見られます。

知能の低下は一部に見られる。出来る事と出来ない事がはっきりしている。

 

脳血管障害による後遺症のため、強い葛藤やストレスを感じることがある。

 

 

☆脳血管障害の再発を予防するためにも、不規則な生活や運動不足、

喫煙習慣や生活習慣病に注意することが大切です。

 

 

アルツハイマーとは進行の仕方が異なるので認識しておきましょう。

 

 

 

<前頭側頭型認知症/ピック病>

 

特徴:脳の前頭・側頭葉に萎縮がみられるもの

(アルツハイマーとは異なる)

 

発症年齢:65歳未満(多くは初老期)に発症。

 

特徴:前頭葉変性症型、ピック病、運動神経疾患型に分けられる。

ゆっくりと進行していく。

 

 

人格や性格の変化、清潔保持や衛生面の管理・判断が出来なくなる。

記憶は比較的保たれるが、行動の抑制が困難で、

 

 

特定の事柄やメニューにこだわるなどの常同行動をする。

決まった時間に同じ場所を歩き回るなどの“周徊”も特徴的。

 

進行すると失語が目立ち、さらに身体機能の低下により、

コミュニケーション能力を失い重度の認知症状態になります。